スローンズ（座天使、Thrones）は、カバラの天使の９階級の中で上位三隊に属し、「玉座」や「車輪」を意味し、神の公正さ・正義・意志を体現する存在です。物質世界と精神世界をつなぐ橋渡し役として、神に比較的近い位置にいます。
スローンズ・ファミリーの構成
- リーダー（大天使）：ビナエル
- 8人の守護天使：各天使の守護日
- ラヴィア2（Lauviah） 6/11～6/15
- カリエル（Caliel） 6/16～6/21
- ルヴィア（Leuviah） 6/22～6/26
- パハリア（Pahaliah） 6/27～7/1
- ネルカエル（Nelchael） 7/2～7/6
- イエイアイエル（Yeiayel） 7/7～7/11
- メラヘル（Melahel） 7/12～7/16
- ハヒュイア（Haheuiah） 7/17～7/22
スローンズの役割
- 魂の浄化と贖罪のサポート
スローンズは人間の魂に直接影響を与え、人生の試練を通じて過ちを贖うよう助けます。このプロセスは感情的・精神的な解放につながり、魂の成長を促します。 - 困難の乗り越えの支援
困難な試練に直面する人々に寄り添い、平和、幸福、調和、愛を求めるすべての人間をサポートします。 - 神の意志の運搬者
スローンズは神の意志や力を下位の天使や人間に伝える役割も担い、「神の戦車」としての象徴を持ちます。 - 物質世界と精神世界の橋渡し
物質世界と精神世界をつなぐ役割を持ち、神の公正さや正義をこの世に体現する存在です。
スローンズの姿と象徴
- 玉座・車輪の象徴
スローンズは「玉座」や「車輪」として描かれ、神の戦車を運ぶ存在ともされます。 - 異形の姿
しばしば「炎に包まれた車輪」や「輝く輪」として表現され、他の天使よりも異形なイメージを持ちます。
スローンズにまつわるエピソード
- 天使学の起源
スローンズは偽ディオニシウス・アレオパギタの『天上位階論』で体系化され、神の意志を伝える「意思の支配者」としても知られます。 - 神の戦車の運搬者
スローンズは神の戦車（メルカバ）を運ぶ者として、神の力や意志をこの世界に運ぶ役割を持つとされます。 - 人間への影響
試練や困難の中で、魂の成長や贖罪をサポートし、感情や精神の解放に寄与する天使として、人生の転機や苦難の時に現れると伝えられています。
スローンズの守護天使それぞれの役割（概要）
- ラヴィア2：直感と霊的な目覚め、夢やビジョンの理解
- カリエル：真実の発見、正義の実現
- ルヴィア：記憶力の強化、逆境からの回復
- パハリア：信仰の強化、精神的な浄化
- ネルカエル：学問や知識の習得、困難の克服
- イエイアイエル：成功と名誉、旅や移動の守護
- メラヘル：癒しと健康、自然との調和
- ハヒュイア：保護、危険からの救済
まとめ
スローンズは、カバラの天使階級で神に近い上位の存在として、魂の浄化や贖罪、困難の乗り越え、神の意志の伝達などを担います。リーダーのビナエルと8人の守護天使が所属し、人生の試練や魂の成長をサポートする重要なファミリーです。神の「玉座」「車輪」として、物質世界と精神世界をつなぐ橋渡し役を果たしています。